小規模事業者持続化補助金 経営計画書の書き方|第20回(12月15日締切)の審査項目4つ・加点は2種類まで・様式4は12月4日までに依頼
最終更新: 2026-09-18
小規模事業者持続化補助金〈一般型 通常枠〉の第20回公募は、2026年11月5日から12月15日17時まで申請を受け付けます。この記事は2026年9月時点で公開されている第20回公募要領(第8版・2026年7月21日改版)をもとに、電子申請システムに入力する「経営計画」と「補助事業計画」の書き方を審査項目から逆算して整理します。結論から言うと、第20回は計画審査の4項目すべてに「売上高・売上総利益の増加を目指すものか」という観点が入り、売上が増える根拠を数字で示せるかが最重要になりました。加えて、商工会・商工会議所に様式4の発行を依頼する締切が12月4日で、依頼の時点で計画の入力を終えている必要があります。書き始めは10月、遅くとも11月上旬が目安です。
第20回の日程と、計画を書き上げるべき時期
- 申請受付: 2026年11月5日(木)〜12月15日(火)17:00。申請は事務局の電子申請システムのみで郵送は不可。gBizIDプライムが必要で、取得には数週間かかる
- 事業支援計画書(様式4)の発行受付締切: 2026年12月4日(金)。締切後の発行依頼は「いかなる理由があってもできません」と公募要領に明記
- 採択発表: 2027年3月頃の予定。交付決定は採択発表から概ね1〜2か月後で、交付決定前の発注・契約は補助対象外
- 事業実施期限: 2028年3月31日。補助金は後払いで、実績報告書の提出期限は2028年4月10日
様式4は、電子申請システムに経営計画と補助事業計画を入力して印刷したものを地域の商工会・商工会議所に持ち込み、内容と提出書類の確認を受けて発行してもらう書類です。つまり12月4日までに計画が書けていなければ申請そのものができません。発行までの日数について公式の目安は示されておらず、「発行には時間を要する場合があります」とだけ書かれているため、11月中の依頼を目標にしてください。なお、社外の代理人だけで相談や発行依頼をすることはできません。
審査項目は4つ。すべてに「売上高・売上総利益の増加」が入った
計画審査は有識者による非公開の書面審査で、ヒアリングはありません。公募要領が示す次の4つの観点を目次代わりにして書くのが基本です。
- ①自社の経営状況分析の妥当性: 経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや強み・弱みを適切に把握しているか
- ②経営方針・目標と今後のプランの適切性: 強み・弱みを踏まえ、対象とする市場(商圏)や顧客ニーズを捉え、売上高・売上総利益の増加を目指すものか
- ③補助事業計画の有効性: 効果の目標が客観的事実に基づいているか。実現可能性が高いか。ターゲットにとって新たな価値を生む商品・サービス・提供方法か。デジタル技術を有効に活用する取組があるか。取得した資産を終了後も継続して使うことが明確か
- ④積算の透明・適切性: 計画に合致した必要な経費か。計上・積算が正確・明確で、真に必要な金額か
第20回では補助対象事業の要件にも「事業効果報告の提出時に売上高・売上総利益が補助事業終了時より増加する見込みがあること」が加わり、公募要領は「客観的なデータを用いた市場や顧客ニーズの分析、営業方針、新規取引や値上げの見込みなどの根拠や説明とともに」定量的な成果を様式2に書くよう求めています。「頑張って売上を伸ばす」ではなく、「客単価○円×来店○組増で年間売上○万円増」のように、根拠と計算式が見える書き方が必要です。
経営計画(様式2)に入力する4項目
電子申請システムの経営計画画面は次の4項目に分かれています。画面構成は2026年9月時点で公開されている第19回の操作手引きに基づくもので、第20回版の手引きと申請先URLは未公開です。
- 企業概要: 事業内容、主力商品・サービス、売上構成、従業員数など。審査項目①の土台になる部分で、売上の内訳を数字で示すと後の項目とつながる
- 顧客ニーズと市場の動向: 誰が、なぜ、どこで買っているか。商圏の人口動態や競合の状況など、客観的なデータを引用して書く(審査項目②の「商圏や顧客ニーズを捉えている」に対応)
- 自社や自社の提供する商品・サービスの強み・弱み: 強みだけでなく弱みも書く。審査項目①は「強みや弱みも適切に把握しているか」を見る
- 経営方針・目標と今後のプラン: 強みを活かし弱みを補う方針と、売上高・売上総利益の数値目標。補助事業がこのプランのどこに位置づくかを示す
補助事業計画(様式2)に入力する4項目と経費明細(様式3)
- 補助事業で行う事業名: 30文字以内。「誰に何をどうやって」が一目で伝わる名称にする
- 販路開拓等(生産性向上)の取組内容: 何を、いつ、どの経費で行うかを具体的に。取組は複数入力できる
- 業務効率化(生産性向上)の取組内容: 記載は任意で、販路開拓の記載なしに業務効率化だけの申請はできない。ただし記載しないと業務効率化に関する経費は計上できない
- 補助事業の効果: 販路開拓による売上高・売上総利益の増加見込みを根拠付きで書く。業務効率化の取組がある場合は、生産性向上にどうつながるかも必ず説明する
様式3は経費明細表と資金調達方法です。審査項目④に対応し、見積に基づく正確な積算が求められます(1件50万円(税込)超の機械装置等は2者以上の見積が必要)。第20回は広報費・ウェブサイト関連費とも交付申請額の上限が30万円(税込)で、いずれも単独申請はできません。ウェブサイト制作を中心にした計画は、他の経費と組み合わせる前提で組み立ててください。
文字数の目安と、書くときの注意点
- 様式1・2・3・5・6は電子申請システムに直接入力する(Word様式を添付する方式ではない)。画面上部の「記入例」で書き方を確認できる
- 第19回の操作手引きでは各項目の入力上限が4,000字。同じ回の申請時FAQでは、経営計画と補助事業計画をあわせて最大8,000字(Wordファイル8枚程度)が目安とされている。画像1枚は約150字、表1つは約300字として文字数に換算される
- 「様式2・3あわせて○ページ以内」という規定は公募要領にはない。上限まで埋めるより、審査項目に対応する見出しごとに根拠を示すほうが伝わる
- 商工会・商工会議所以外の第三者(有償・無償を問わず)の支援を受けた場合は、様式2の「第三者からのアドバイスの有無」に相手方と支援の金額を記載する。記載がないと虚偽報告として不採択・交付決定取消の対象になる
- 「事業者自らが検討しているような記載が見られない場合」は評価にかかわらず不採択と公募要領に明記されている。代筆頼みの計画はこの一文で落ちる
加点は重点政策加点・政策加点から1種類ずつ(計2種類)まで
第20回の公募要領は「加点は【重点政策加点】【政策加点】からそれぞれ1種類、合計2種類まで選択できる」とし、どちらかで2種類以上を選ぶと加点審査の対象外になると注意しています。取れる加点を全部並べるのではなく、確実に要件を満たすものを1つずつ選ぶ形です。
- 重点政策加点(5種類): 赤字賃上げ加点、事業環境変化加点(原油・LPガス価格高騰や米国の相互関税などの影響)、東日本大震災加点、くるみん・えるぼし加点、健康経営優良法人加点(第20回で新設。GビズIDの登録情報と認定情報で自動判定)
- 政策加点(11種類): 賃金引上げ加点(従業員1人あたり給与支給総額を年平均2.0%以上増加)、地方創生型加点、経営力向上計画加点、事業承継加点、過疎地域加点、一般事業主行動計画策定加点、後継者支援加点、小規模事業者卒業加点、事業継続力強化計画策定加点、令和6年能登半島地震等に伴う加点、地域別最低賃金引上げ加点
- 経営力向上計画加点と事業継続力強化計画策定加点は「認定申請中」では対象外。認定に時間がかかるため、狙うなら今すぐ動く必要がある
- 賃金引上げ加点と小規模事業者卒業加点は、事業終了後に要件未達だと交付決定後でも補助金が交付されない。加点目当てで無理な目標を書かない
直近の採択率と、不採択になった場合
- 第17回: 申請23,365件・採択11,928件(約51.0%、2025年9月26日発表)
- 第18回: 申請17,318件・採択8,229件(約47.5%。2026年3月26日の修正後の数値)
- 第19回: 申請16,576件・採択7,819件(約47.2%、2026年7月29日発表)
採択率は3回連続で5割前後です。過去に採択された事業者は実施回数に応じて段階的に減点され、過去の補助事業と同じ内容と見なされると不採択になります。不採択だった場合は次回公募で再申請できると事務局のFAQに書かれているので、審査項目に照らして弱かった部分を書き直して臨んでください。商工会地区の事業者は全国商工会連合会の公式サイト、商工会議所地区の事業者は以下の公式サイトで最新の公募要領を確認できます。
小規模事業者持続化補助金 公式サイト(商工会議所地区。第20回公募要領第8版を掲載) ↗
計画を書いたら、締切と次の公募を逃さない
経営計画は一度きちんと書けば、次回以降の公募や他の補助金にも流用できる資産になります。持続化補助金は年に複数回の公募があり、第20回以降の予定は締切後に案内される見込みです。補助金みっけでは国の公式データを毎日取り込み、気になる制度をお気に入りに登録すると締切前にメールでお知らせします。プロプランなら事業プロフィールに合う新着補助金をAIが判定して通知するため、書き上げた計画を活かせる制度を見逃しません。
よくある質問
経営計画・補助事業計画は何文字まで書けますか?
2026年9月時点で公開されている第19回の申請システム操作手引きでは各項目の入力上限が4,000字、同じ回の申請時FAQでは経営計画と補助事業計画をあわせて最大8,000字(Wordファイル8枚程度)が目安とされています。画像1枚は約150字、表1つは約300字として文字数に換算されます。第20回向けの操作手引きは未公開のため、公開後に最新の規定を確認してください。
加点項目はいくつまで選べますか?
重点政策加点と政策加点からそれぞれ1種類、合計2種類までです。どちらかで2種類以上を選ぶと加点審査の対象外になると第20回公募要領に明記されています。経営力向上計画加点と事業継続力強化計画策定加点は認定申請中では対象外なので、狙うなら締切から逆算して早めに認定を取る必要があります。
様式4(事業支援計画書)はどうやって、いつまでにもらいますか?
電子申請システムに経営計画と補助事業計画を入力して印刷し、特例・加点の証明書類とあわせて地域の商工会・商工会議所に発行を依頼します。商工会地区はシステム内で依頼して窓口で面談を受け、商工会議所地区は発行された様式4のPDFをシステムにアップロードします。発行受付締切は2026年12月4日で、締切後は理由を問わず依頼できません。発行までの日数について公式の目安はないため、11月中の依頼が安全です。社外の代理人だけでの相談・依頼はできません。
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