補助金みっけ

働き方改革推進支援助成金 2026年度|上限最大250万円・11月30日締切・5コース体制を解説

最終更新: 2026-09-02

残業時間の削減や年次有給休暇の取得促進、勤務間インターバルの導入など「働き方改革」に取り組む中小企業へ、労務管理機器・ソフトの導入費用や外部コンサルティング費用などを助成するのが厚生労働省の「働き方改革推進支援助成金」です。2026年度(令和8年度)の交付申請は2026年11月30日(月)17時締切ですが、国の予算上限に達すると予告なく受付が終了する場合があると公式リーフレットに明記されており、早めに動くことが肝心です。この記事では2026年8月時点の厚生労働省の公式情報に基づき、コース構成・助成額・申請の流れを整理します。

2026年度は5コース体制 — 取引環境改善コースが新設

以前あった労働時間適正管理推進コースは廃止されています。いずれのコースも、交付決定を受けてから就業規則の整備や労務管理ソフト・機器の導入、外部専門家によるコンサルティングなどの「改善事業」を実施し、成果目標の達成状況に応じて経費の一部が支給される仕組みです。

労働時間短縮・年休促進支援コースの助成額

もっとも幅広い企業が対象になるのがこのコースです。助成率は対象経費の3/4(労働者30人以下で労務管理機器等を導入し所要額が30万円を超える場合は4/5)で、選択した成果目標ごとの上限額と比べて低い方の額が支給されます。

賃上げ加算で最大720万円の上乗せ

取組とあわせて事業場の労働者の賃金を3%以上引き上げると加算が受けられます(勤務間インターバル導入コースなども同様)。労働者30人超の事業場では、3%以上の引き上げで1人あたり2万円(上限60万円)、5%以上で8万円(上限240万円)、7%以上で12万円(上限360万円)。30人以下の事業場では5%・7%引き上げ時の加算額が2倍(10人未満は2.5倍)に増額され、厚生労働省の資料では加算は最大720万円とされています。賃上げを予定している企業には大きな上乗せです。

締切は11月30日 — ただし予算消化で早期終了も

特に注意したいのは、交付決定前に発注・契約した費用は助成対象にならない点です。支給は取組完了後の精算払いのため、先に費用を立て替える資金計画も必要です。また見積書の添付が必須で、「一式」とまとめた見積書は認められないなど書類要件も厳格です。

対象事業主と申請方法

申請先は都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)です。電子申請は補助金でおなじみのjGrantsから可能で(GビズIDが必要)、書面の郵送でも申請できます。取組内容の設計や書類の書き方は、各都道府県の「働き方改革推進支援センター」で無料相談できます。

働き方改革推進支援助成金 公式ページ(厚生労働省)

労務系の助成金は目的別に使い分ける

働き方改革推進支援助成金は「労働時間・休暇」の改善向けの制度です。最低賃金に近い水準の賃上げと設備投資なら業務改善助成金、非正規社員の正社員化ならキャリアアップ助成金、従業員研修なら人材開発支援助成金と、労務系の助成金は目的ごとに分かれています。自社で使える制度をまとめて把握するなら、補助金みっけが便利です。国(jGrants)の公式データから地域・業種で絞り込んで検索でき、気になる制度の締切アラートも無料で受け取れます。

→ 賃上げ・職場環境関連の補助金を検索する(無料)

よくある質問

申請すれば必ず受給できますか?

補助金のような競争採択ではなく、要件を満たせば申請できる助成金です。ただし国の予算の範囲内で運用されるため予算上限に達すると受付が終了するほか、支給額は取組完了後の審査で成果目標の達成状況に応じて決まります。交付決定前に始めた取組は対象外です。

2026年度の締切はいつですか?

交付申請の締切は2026年11月30日(月)17時です(郵送は当日消印有効)。ただし予算の消化状況により予告なく受付が早期終了する可能性が公式リーフレットに明記されています。改善事業の実施期限が2027年1月31日である点も踏まえ、できるだけ早い申請をおすすめします。

電子申請はできますか?

できます。補助金の電子申請システムjGrants(GビズIDが必要)から申請できるほか、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)への郵送・持参でも受け付けられます。

関連記事

業務改善助成金 2026年度|上限最大600万円・9月1日受付開始・3コースへ再編を解説

賃上げと設備投資をセットで支援する業務改善助成金の2026年度版を解説。コースは50円・70円・90円の3つに再編され、上限は最大600万円・助成率3/4〜4/5。受付は2026年9月1日開始。2026年7月28日の最低賃金目安答申(全国加重平均1,176円へ)を踏まえた準備ポイントもまとめます。

キャリアアップ助成金 2026年度|正社員化で1人最大80万円・賃上げ3%要件・申請の流れを解説

パート・契約社員・派遣社員の正社員転換で受け取れるキャリアアップ助成金の2026年度(令和8年度)版を解説。正社員化コースは中小企業で1人最大80万円(重点支援対象者)、転換前6ヶ月比3%以上の賃上げが要件。2026年4月新設の情報公表加算20万円、計画書の事前提出など申請の流れと注意点をまとめます。

人材開発支援助成金 2026年度|研修経費の最大75%を助成・リスキリング支援コースは今年度末で終了・申請の流れを解説

従業員研修の経費と訓練中の賃金を国が助成する人材開発支援助成金の2026年度(令和8年度)版を解説。事業展開等リスキリング支援コースは中小企業で経費の75%・1人最大50万円+賃金1時間1,000円と手厚い一方、令和8年度末までの時限措置です。計画届の事前提出や8月改正の注意点もまとめます。

東京都の女性活躍助成金 2026|施設整備に上限500万円・奨励金は最大180万円・締切と要件を解説

東京都では2026年度(令和8年度)、女性専用トイレ・更衣室などの整備に上限500万円・助成率2/3の「女性活躍のための施設整備助成金」が新設されました。最大180万円の職場環境改善奨励金とあわせて、対象要件・締切・申請方法を2026年8月時点の公式情報で解説します。

最低賃金引き上げ 2026|全国平均1,176円の目安・東京は1,280円で10月1日発効、中小企業が使える補助金・助成金6制度を解説

2026年度の最低賃金は目安どおりなら全国加重平均1,176円(前年度+55円)、東京は1,280円で10月1日発効が確定。賃上げ対応に使える業務改善助成金(最大600万円・9月1日受付開始)、キャリアアップ助成金、持続化補助金の賃金引上げ特例、省力化投資補助金、賃上げ促進税制(最大35%)を2026年9月時点で整理。